2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の準ヒロインである濃姫(帰蝶)。代役騒動でにわかに注目を集め、沢尻エリカに代わり川口春奈さんが演じることが決定しました。
と、その前に濃姫について。
濃姫が生きたのは戦国時代。父は下剋上大名の代表ともいえる“美濃のマムシ”斎藤道三で、夫は“第六天魔王”織田信長というすごい女性。しかし、濃姫に関する資料はほとんどなく、よく知られる濃姫に関するエピソードはほとんど後世の創作です。もちろん本能寺の変で信長と一緒に戦ったのもフィクションです。さらに「濃姫」という呼び名も名前ではなく、「美濃の高貴な女性」という意味。マジか……。
とまぁわからないことだらけの濃姫ですが、なぜか「濃姫ってこんなイメージだよね!」という共通認識がたくさんの人の脳内にあるのがおもしろい。
「美しい」
「妖艶」
「凛とした気品がある」
「気が強い」
という感じでしょうか。なにせ“マムシの娘”ですからね。
ちょっとそのあたりを濃姫を演じた歴代女優さんたちから見てみましょう。
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最近の濃姫役で一番インパクトが強かったのはこの方。
柴咲コウ。
2014年放送のドラマ『信長協奏曲』で演じた帰蝶は「これぞ帰蝶!決定!異論は認めない!」とアツく語りたくなるくらい魅力的でハマっていました。とにかく雄弁な目の演技がいい。ツンデレ帰蝶、めちゃくちゃかわいいし美人だし強気なのに健気だし本当によかった!ちなみに信長を演じたのは小栗旬。
直近の大河ドラマだとこの方が濃姫を演じています。
内田有紀。
2014年の大河『軍師官兵衛』でお濃を演じました。美しい。こちらの濃姫は本能寺の変で信長とともに戦うも深手を負い、最後は信長にとどめを刺され信長の腕のなかで絶命するというドラマティックな最期を迎えました。破天荒な信長を愛し、信じ抜き、憩いの場であろうとしたお濃は健気系。でも最後にみせた本能寺でのアクションがめちゃくちゃ強そうでカッコイイ濃姫でした。ちなみに信長を演じたのは江口洋介。
濃姫が主人公のドラマもありました。そのとき濃姫を演じたのはこの方。
観月ありさ。
2012年のスペシャルドラマ『濃姫』、2013年の『濃姫Ⅱ戦国の女たち』は濃姫を主人公にしたひじょーに珍しい作品です。おー凛々しいですね。物理でなく精神的に強そうです。ちなみに信長を演じたのは城田優。濃いな。
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この方も濃姫を演じています。
小雪。
2013年に放送されたドラマ『女信長』に登場した御濃。問答無用で強そうです。ちなみに本作は「信長がじつは女だった!」という内容なので信長を演じたのは天海祐希です。天海さんの濃姫もちょっと見たい気がします。
今回の騒動が勃発した際、代役候補としてあがっていたこの方も濃姫女優です。
中谷美紀。
1998年に放送されたスペシャルドラマ『織田信長~天下を取ったバカ~』の濃姫。ザ・濃姫って感じです。芯の強そうな美しさ。同作品は木村拓哉が時代劇初挑戦ということで当時話題になりました。
この方の濃姫も強そう。
綾瀬はるか。
2005年の映画『戦国自衛隊1549』で濃姫を演じています。アクションを得意とする綾瀬さんなだけにガチ強い濃姫です。
過去2回も濃姫を演じたのはこの方。
名取裕子。
1996年放送のスペシャルドラマ『影武者織田信長』と1989年放送のスペシャルドラマ『織田信長』で濃姫を演じています。たしかに若い頃の名取さんの凛々しく美しく気の強そうな雰囲気は濃姫のイメージにぴったりです。余談ですが89年の『織田信長』はTBSが元日に放送した5時間ものの大型時代劇で、出演者がめちゃくちゃ豪華。信長を渡辺謙、信長の父・織田信秀を千葉真一、徳川家康を真田広之が演じるというもはやハリウッド時代劇で、極めつけに語りを緒形拳が担当してます。いやぁすごい。
最後はこの方。
この方の濃姫が「強く美しい」というその後の濃姫像を作ったといっても過言ではありません。
そう、松阪慶子。
傑作時代劇として人気・評価ともに高い1973年放送のNHK大河ドラマ『国盗り物語』。父・斎藤道三(演じるのは平幹二朗)の豪胆さを引き継いだ強さを持ちながらも可憐で美しい濃姫は絶品。松阪慶子さんは今でこそおっとりと上品な雰囲気ですが、若い頃はやわらかくも芯の強い感じがあってとにかくかわいらしい!声もかわいらしい!信長との距離感もなんかいいんですよね〜。
ちなみに信長を演じたのは高橋英樹。本能寺の変で濃姫は信長とともに戦い戦死しています。濃「殿、お濃は戦いますぞ!」信「止めはせん!勝手に死ね!」のやりとりは非常に胸アツ。
ほかにも、和久井映見や斉藤由貴などそうそうたる女優さんたちが濃姫を演じています。
ついでにゲームの濃姫もちょっと紹介しましょう。
こちらは大人気ゲーム『戦国無双4』の濃姫。とにかくセクシーです。冷徹で妖艶な美女となっています。
こちらも大人気ゲーム『戦国BASARA』の濃姫。2丁拳銃つかいです。そしてやっぱりセクシー。太ももに蝶々のタトゥーが入ってます。帰蝶だけに。冷徹になりきれないちょっと複雑な女性です。
こうして振り返ると精神的もしくは肉体的に強そうな美人女優が演じてきた濃姫。川口春奈さんはどちらかというと清楚でかわいらしいイメージがあるので、これまでとは違う新しい濃姫像をつくりだしてくれるのではと期待が高まります!
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