かつてないほどにカッコイイ道三や義元、新機軸のヤバさで話題の信長など視聴者をワクワクさせる2020年大河ドラマ『麒麟がくる』。しかしコロナ禍により撮影は休止、放送も前回(6月7日)をもって一旦休止となりました。そして6月14日からスタートするのが、人気戦国大河の名シーンを振り返る特別番組『麒麟がくるまでお待ち下さい 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』です。
伝説的大河ドラマ『独眼竜政宗』がくる!
最終回の視聴率47.8%、平均視聴率は歴代大河ドラマ最高の39.7%という脅威的人気を博した大河ドラマこそ、1987年に放送された『独眼竜政宗』。
主人公の政宗を演じたのは今や世界的俳優のこのかた。
渡辺謙。
ギラギラとした野心あふれる“奥州の暴れん坊”政宗を演じた当時27歳の渡辺謙は、この作品で一気に国民的人気俳優となりました。筆者が見たのは子どもの頃なのですが、今でも視聴者を射抜くような強烈な目力を覚えています。
あと、名ゼリフとして流行したちびっ子政宗の「梵天丸もかくありたい」は子役の表情やしゃべりかたまで完全に記憶に残っています。
余談ですが、ちびっ子政宗を演じた藤間凌太は現在、日本舞踊の藤間流宗家として活躍しています。
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政宗の母親役の岩下志麻もものすごく強烈な印象を残しました。
武家の娘であり母親である義姫を激しくも美しく演じています。政宗の母親といえば、作中屈指の有名シーンである「政宗毒殺未遂事件」が有名ですが、「毒殺未遂すらも政宗への深い愛の裏返しだったのではないか」と岩下さんはインタビューで語っています。
また、政宗のエピソードとして超有名な小田原遅参。政宗を呼びつける天下人・秀吉を演じたのは、国民的俳優のこのかた。
勝新太郎。
秀吉というとひょうきんなイメージがありますが、勝新の秀吉はとにかく怖い。圧がハンパない。天下人に初めて対面する政宗の緊張感を出すため、実際に撮影本番まで顔を合わせないようにしたんだとか(勝新のアイデア)。
持っていた杖で平伏する政宗の首をバシバシ叩くのも勝新のアドリブだったそうですが、実際に見るとかなりの勢いで叩いていてリアルに痛そうです。
ほかにも、政宗の父・輝宗に北大路欣也、政宗の守役である片倉小十郎に西郷輝彦、政宗の恩師・虎哉(こさい)に大滝秀治、政宗の宿敵・最上義光に原田芳雄、秀吉の正室ねねに八千草薫、石田三成に奥田瑛二などキャストも超絶豪華。また、政宗の娘婿である松平忠輝は、ケンワタナベとともに日本が誇るハリウッドスター真田広之が演じました。
それにしても久しぶりに観たら最終回の演出があんなに斬新だったことをすっかり忘れていたので度肝を抜かれました。さらに特番では放送されなかったのですが、伊達政宗の遺骨(本物)も登場したんですよね。どこまでも攻めている。
麒麟がこないのは残念で仕方ないですが、また政宗に会えたのは嬉しかったですね。渡辺謙が撮影秘話を語るスペシャルインタビューも、なんでこんなに当時のことを鮮明に覚えているんだ!?と驚く内容の濃さだったので、見逃したかたは再放送でぜひ!おすすめです!
【番組情報】
放送日時:6月14日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:伊達みきお(サンドウィッチマン)・松村邦洋
放送日時:6月14日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:伊達みきお(サンドウィッチマン)・松村邦洋
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もはや幻の大河『国盗り物語』がくる!
特別番組『麒麟がくるまでお待ち下さい 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』の第2弾は、放送から50年近くが経った今でも根強いファンを持つ『国盗り物語』(原作:司馬遼太郎)。ただし総集編しか現存しておらず、全話視聴することはほぼ不可能な幻の大河です。
『国盗り』の主人公はひとりではなく、“美濃のマムシ”こと斎藤道三とその娘婿である織田信長、そして信長に謀反する明智光秀が3本柱となっているのが特徴。
斎藤道三といえば『麒麟がくる』で本木雅弘がめちゃくちゃにかっこいい道三を外連味たっぷりに演じ大人気となっています。
『国盗り物語』で野心家の道三を男の色気たっぷりに演じたのはこの方。
平幹二朗。
油売り時代の若き庄九郎から晩年の道三までを演じてますが、「道三といえばこれ」というほど印象的な道三像をつくりあげました。とにかくかっこいいんだなぁ。
道三亡きあとの主人公・織田信長を演じたのはこちら。
高橋英樹。
特番ではMCも担当されるので、いろんなお話が伺えそうで楽しみです。
ちなみに妻の濃姫を演じたのは松阪慶子。これがまたひじょーにかわいい!
松阪慶子は歴代濃姫のなかでも3本の指に入るほどの大人気濃姫です(異論は認めない)。
さらにもうひとりの主人公ともいえるのが明智光秀。個人的ナンバーワン光秀に推している光秀を演じたのはこの方。
近藤正臣。
光秀の気高さ、生真面目さ、清廉潔白さを余すところなく演じています。
ほかにも火野正平演じる秀吉や林隆三演じる雑賀孫市、伊丹十三監督の将軍・足利義昭など魅力的な登場人物がわんさか。
信長を演じた高橋英樹のほか、三芳野役の三田佳子、光秀役の近藤正臣も出演する総集編、期待が高まります。国盗りはホントおすすめです!
【番組情報】
放送日時:6月21日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:近藤正臣・三田佳子・松村邦洋
放送日時:6月21日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:近藤正臣・三田佳子・松村邦洋
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夫婦愛で戦国を生き抜く『利家とまつ』がくる!
2002年に放送された“戦国ホームドラマ”『利家とまつ』。脚本は特番4週目に登場する1996年放送の大河ドラマ『秀吉』でも脚本を担当した竹山洋。ちなみに大河ドラマのタイトルに夫婦の名前が使われたのはあとにも先にも『利家とまつ』だけ。
さて、ひとり目の主人公・前田利家を演じたのはこちら。
唐沢寿明。
現在放送中の朝ドラ『エール』では主人公の父親役を熱演しています。
もうひとりの主人公まつ(芳春院)を演じたのは、松嶋菜々子。
戦国乱世に生きる利家を力強く励まし支える献身的な妻を演じました。「わたしにお任せくださいませ!」というセリフはまつそのもの。
同作でなかでも話題になったのがこちら。
反町隆史。
織田信長を演じました。
信長の発する「で、あるか」が印象に残っている視聴者も多いのではないでしょうか。
余談ですが、当時、松嶋菜々子と反町隆史は入籍直後でそれも話題になりました。
その信長に弓をひく明智光秀をショーケンこと萩原健一が演じたのですが、これまた今までにないタイプの神経を病んじゃった系光秀でとてもインパクトが強かったですねぇ。
【番組情報】
放送日時:6月28日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:未発表(唐沢寿明は登場すると予想)
放送日時:6月28日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:未発表(唐沢寿明は登場すると予想)
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心配御無用!『秀吉』がくる!
1996年に放送され、平均視聴率30%超えを記録した人気大河ドラマ『秀吉』。「いままでの大河を壊そう!」という意気込みでつくられた本作は、重厚感あふれる本格派大河とは一線を画す、エンターテイメント性に富んだ作品となり人気を博しました。
主人公の秀吉を明るくエネルギッシュに演じたのはご存知この方。
竹中直人。
竹中秀吉の決め台詞「心!配!御!無!用!」は当時の流行語にもなりました。
かつてないほど汚く、かつてないほどアクティブで、かつてないほどハイテンションの竹中秀吉は多くのファンを生み、「秀吉といえば竹中直人!」といわれるほどハマり役になりました。
ちなみに秀吉のサクセスストーリーを描いた『秀吉』では秀吉の晩年は描かれず、竹中直人本人もそれが物足りないと感じていたんだとか。その気持ちをくんでか、2014年放送の大河『軍師官兵衛』で再び竹中直人が演じることになった秀吉は、晩年の愚かさをこれでもかと描かれています。
秀吉が心酔した信長のキャスティングも話題でした。
渡哲也。
若き日の信長が馬にまたがり大根をまるかじりしながら登場したのも衝撃的でしたが、本能寺の変で自ら首を掻き切って血を噴き出しながら絶命するシーンもかなりの衝撃でした。
秀吉の弟である豊臣秀長はもうひとりの主人公といっても過言ではなく、この方が好演しました。
高嶋政伸(画像右)。
無茶ばかりをする兄・秀吉を支える温和な“できた弟”。こんなポジション、絶対人気出るやつ。
そして村上弘明演じる明智光秀も、「明智光秀のイメージといったらこれ!」と今でも根強くいわれるほどのハマり役でした。
余談ですが、石田三成の少年時代を演じたのは子役だった小栗旬です。びっくり。
特番をきっかけに令和の時代に再び「心!配!御!無!用!」が流行るかもしれませんね。
【番組情報】
放送日時:7月12日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:未発表(竹中直人は登場すると予想)
放送日時:7月12日(日)よる8時から8時45分【総合】
MC:高橋英樹・川島明(麒麟)
ゲスト:未発表(竹中直人は登場すると予想)
麒麟を待つ!
6月上旬、NHKが「麒麟の収録を6月末から再開します!」という吉報が入ってきました。ただ、放送再開については未定……。全44話を異例の越年放送するという、なんとも嬉しい製作サイドの希望も洩れ聞こえたり、聞こえなかったり。
放送再開まで特番『麒麟がくるまでお待ち下さい 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』が放送されると思われますが、5週目以降はどのような戦国大河が登場するのかこれはこれでちょっと楽しみです。
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