ドラマ前半のキーを握る美濃の覇者・斎藤家の武将たち
光秀ゆかりの地・美濃に君臨したのは戦国下克上の代名詞的存在、斎藤道三。
名もなき男が僧侶や油売りを経てついに美濃を治める戦国大名に成り上がり“国盗り”を目指したという非常にエネルギッシュな人物。権謀術数に優れ天才的戦のセンスを持っていたことから“美濃のマムシ”と恐れられた道三を演じるのはこの方。
モッくんこと本木雅弘。
若い頃からかっこいいですが、年齢を重ねますます渋かっこいい。
歴代道三キャストを見ると、平幹二朗や松平健、北大路欣也などとにかく濃いベテラン俳優が演じています。モッくん道三の濃度がどれくらいなのか楽しみです。
余談ですが、個人的に1973年の大河ドラマ『国盗り物語』の平幹二朗演じる道三がマイベスト道三です。
さて、マムシの息子ながら父・道三を討つ斎藤義龍(よしたつ)。
実母が道三に嫁ぐ前に別の武将の愛妾だったことから、「実は道三の実子ではない」という噂もあり、そのため父・道三と仲が悪かったとも。
父・道三を討ち果たしたあと戦国大名として美濃を制しましたが、志半ばで病に倒れた不遇の人であります。ぶっちゃけ一般的にあんまり人気のない義龍を演じるのはこの方。
伊藤英明。
マッチョ。
義龍は身長6尺5寸(約197㎝)だったともいわれる大男だったそうなのですが、183㎝の高身長を誇る伊藤英明はいい感じの見た目になりそうです。
さわやか海猿からサイコパス教師まで幅広く演じる伊藤英明なだけに、どういう方向性の義龍になるかまったく読めません。
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